はじめに
みなさん、こんにちは、こんばんはNatsuです。
みなさんはディズニー映画を1つでも観たことはありますか。
ディズニー映画は音楽と登場人物たちや動物たちがおりなす独特の世界観があり、世界中の人々を魅了しています。
「いろんな物語がつながっている物語があったら面白そうだな」と思ったことはありませんか?
複数の物語がつながった映画がディズニー作品の中に存在します!
「ラプンツェル」や「シンデレラ」、「ジャックと豆の木」、「赤ずきん」の4つの物語がつながっています。
有名なキャスト勢ぞろい、みどころ満載のミュージカル映画です。
今回は映画『イントゥ・ザ・ウッズ』を紹介します!
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』
①公開年、興行収入など
②ストーリー、登場人物
③4つのみどころ
④ジャックと豆の木を入れた理由を考察!
⑤学んだこと〜選択に迫られたときどうするか〜
⑥こんなコラボも観てみたい〜想像〜
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』とは?公開年、興行収入など
ミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」に基づく映画です。
2014年にアメリカで公開され、2015年に日本で公開されました。
Wikipediaによると日本での興行収入は23億8000万円とのことです。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』:ストーリー、鍵は6つの豆!?
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』のストーリーを自分なりにまとめてみました。
本編は125分あります。
【ストーリー】
パン屋の夫妻は長い間、こどもを授からずにいた。パン屋の夫妻のもとに魔女がやってくる。
パン屋の夫妻はこどもを授からないのは魔女が呪いをかけたことからだと魔女から告げられる。
魔女はパン屋の夫の父が魔女の家の野菜を盗んだ罰として、その息子にこどもができない呪いをかけたという。
魔女の呪いを解くためには、青い月がのぼる3日目の真夜中までに4つのものをそろえなければいけない。(ミルクのように白い牛、赤い頭巾、黄色い毛、金色の靴の4つである。)
魔女の呪いを解くため、パン屋の夫妻は森へ向かった。
シンデレラは舞踏会へ行けるようにお願いをするため、森にある実母のお墓へ向かった。ジャックは白い牡牛を街へ売りに行くため、赤ずきんは美味しいパンを届けるため祖母の家がある森へ向かった。
その森には外に出ることを夢見るラプンツェルが塔の中に閉じ込められている。
それぞれの願いを叶えるため森の中に集合する登場人物たち!
のちにパン屋の夫妻は森の中でシンデレラ、ジャック、赤ずきん、ラプンツェルと出会うことになる。
果たして、魔女の呪いを解くことはでき、それぞれの願いを叶えられるのだろうか。
この物語の鍵になるのは、魔女の豆。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』:登場人物、個性の塊?
映画『イントゥ・ザ・ウッズ」の主な登場人物を紹介します。
それぞれ個性が強い登場人物たちばかりです。
パン屋の夫妻:キャスト(夫ジェームス・コーデン/妻エミリー・ブラント)
本作の主人公。村でパン屋を営む30代半ばの夫婦。裕福な様子はない。
長い間こどもを授かれずにいたが、いつかこどもを授りたいと願っている。
パン屋の主人は少し臆病で、誠実。
やらなければいけないという忠誠心はあるが、自分で物事を決めるタイプではない。
妻は優しく、主人のことを大切に思っていていつも主人を支えている。
困難に自分から立ち向かっていくタイプ。
2人と個性豊かな登場人物たちはどのように関わっていくのでしょうか。
なんと2人の名前は明かされていません!
シンデレラ:キャスト(アナ・ケンドリック)
ディズニーアニメ映画『シンデレラ』の主人公と似ている。
両親は他界。意地悪な継母・義理姉と暮らし、召使いのような扱いをうけている。みすぼらしい格好ではあるが貴族出身と思われる。
貴族が招待された舞踏会に行くことを夢見ている。
シンデレラは自分の仕事をしっかりやり通している。継母や義理姉たちからひどい扱いを受けても、嫌味もいわずにやり抜いている。
強い意志をもっていて、いつか幸せが訪れることを願っている。頭が良く、どうしたらうまくいくのかいつも考え、行動をしている。動物に優しい。
映画『シンデレラ』に関する記事も書いています。良ければ参考程度にご覧ください。
赤ずきん:キャスト(リラ・クロフォード)
童話「赤ずきん」の主人公で、赤いフードを着た10歳前後の少女。
お腹をすかせた祖母にパンを届けたいと願っている優しい少女である。
本作では食いしん坊。
母や祖母に言われた「寄り道をしない、知らない人には近づかないこと」を守っている。
少しダークな部分ももっており、ナイフを使って怖い言葉を使う場面もある。
ジャック:キャスト(ダニエル・ハットルストーン)
童話「ジャックと豆の木」の主人公ジャックが基。
ジャックは貧しい家に母と2人で暮らす。いつか牡牛がミルクを出してくれることを夢見ている10歳前後の、のんきな少年である。
母のことを大切に思っていて優しく、いたずら好きでおちゃめな性格。
牡牛とはともだちのような関係でいつも大切にしている。
なんでも怖がらずに自分から挑戦している。
ラプンツェル:キャスト(マッケンジー・マウジー)
ディズニーアニメ映画『塔の上のラプンツェル』に登場したラプンツェルに似ている。
アニメの中では彼女はプリンセスで、親は王国を納めていたが映画『イントゥ・ザ・ウッズ』の世界では異なる。ラプンツェルの親は以前のパン屋の夫妻(現パン屋の夫の両親)である。
アニメの世界と同様、塔の中に閉じ込められていて一度も出たことのない外の世界に出ることを夢見てうたっている。
アニメと同様、長い髪の毛を持っているが、傷を癒す力はあるのだろうか。
また、髪の毛を切ると、傷を治す力は消えるのだろうか。
アニメでは最後、ラプンツェルが流す涙でも傷は治っていたが・・果たして・・・。
魔女:キャスト(メリル・ストリープ)
ディズニーアニメ映画でいうと、「塔の上のラプンツェル」のゴーテル。
以前のパン屋の店の夫妻から子を奪い、ラプンツェルとして育て、一緒に暮らしている。
容姿は老婆で自分の醜い姿を恥じている。
老婆のような姿になったのかは本作では母の呪いのようだ。
自分の力では呪いを解くことはできないようだ。
アニメとは違い、ラプンツェルの髪の力で美しい力を手に入れているような様子はない。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』:4つのみどころ
みどころ①複数の物語が合体している!?(ネタバレあり)
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』では過去に上映されたディズニー作品(シンデレラ・ラプンツェル)と童話(赤ずきん・ジャックと豆の木)の登場人物たちを1つのスクリーンで共演させた作品です。
4つの物語のどのようなところが取り入れられているのかを説明していきます。
1. 塔の上のラプンツェル
1つめの物語はプリンセスの中で人気の高いラプンツェルが登場する物語です。
ディズニーアニメ映画『塔の上のラプンツェル』の設定を取り入れています。
ですが、異なる点もいくつかありました。
本作では、フリン・ライダーやパスカル、山賊などは登場していませんでした。フリン・ライダーではなく、王子がラプンツェルを助けにきていました。
また、アニメではラプンツェルは戦う勇気のある女性でしたが、戦いません。
もちろんラプンツェルの戦う必須アイテム「フライパン」も登場していません。
アニメではラプンツェルがもともと王族の家系だったのに、今回は恋をする相手が王族と異なっています。
本作の魔女自らラプンツェルの髪の毛を切っている!?映画を見てしっかり驚いてください。
2. シンデレラ
もう一つの物語は「シンデレラ」。ディズニーアニメ映画では『シンデレラ』のストーリーと似ていて、主人公のシンデレラもアニメと同じような物語です。
本作とのつながりはパラレルワールドの位置付けです。
登場人物についてはフェアリーゴッド・マザーは登場しません。
他にもネズミのおともだちやブルーノ、ルシファーなどは登場せず、かぼちゃの馬車も登場しませんが、鳥とはおともだちのようです。
そのかわり、お墓でシンデレラがお願いするとシンデレラの母が現れシンデレラの「舞踏会へ行きたい」という夢を叶えています。(ラプンツェルの王子とは違う)王子も登場します。
この王子はシンデレラと恋に落ちますが、実は裏切ります。彼の思惑とは一体・・・。
シンデレラの衣装もブルーではなく、金色のドレスで衣装は消えずに残っています。靴もガラスの靴ではなく、金色の靴です。
また本作では3日間舞踏会が開催され、シンデレラは3日間とも参加しています。
アニメでは魔法は1日だけの出来事だったのに、3日間とも舞踏会へ参加している本作のシンデレラ。しかもアニメでは最後までプリンセスだったシンデレラですが、結末は・・・。
どうなるかは観てのお楽しみ。
3. ジャックと豆の木
3つめの物語は「ジャックと豆の木」です。ミッキーのお話「ミッキーと豆の木」にもあったように豆の木にのぼり、巨人を退治するお話です。「ミッキーと豆の木」というお話は「ファン・アンド・ファンシー・フリー」という作品に入っています。
「ジャックと豆の木」と言う童話では、ジャックは牛を売った商人から豆を手に入れて、母に言われた通り、仕方なく、豆の木に登っていました。
本作のジャックはともだちの牡牛を助けるために豆の木に登り、お金や金の卵を手に入れています。
最後まで活躍するジャックの勇気ある行動に必見です!
また、本作では2人の巨人が登場しています。
原作にはでてこないもう1人の巨人はどう登場しているのでしょうか?
4. 赤ずきん
童話「赤ずきん」の物語は赤ずきんが森にあるおばあちゃんの家へ行きます。その途中で、狼に出会います。
狼は赤ずきんを誘惑し、花摘みをさせます。
花を摘むのに夢中な赤ずきんの目を盗み、赤ずきんのおばあちゃんの家へ先回りをします。
そしておばあちゃんを先に食べ、その後家を訪ねてきた赤ずきんを食べます。
そこに狩人が登場し、狼のお腹から赤ずきんとおばあちゃんを助けてハッピーエンド!
本作では狩人の役目をパン屋の主人が担っています。
本作で登場する赤ずきんは強すぎます。
強すぎる赤ずきんをぜひ、映画で。
ポイント②演じているキャストがすごい!?
ディズニー映画にゆかりのある人物が多数出演しています。
パン屋の夫妻の妻役にエミリー・ブラント。
赤ずきんを狙う狼役にジョニーデップ。
魔女役にメリル・ストリープ。
他にもリラ・クロフォードやアナ・ケンドリック、ダニエル・ハトルストーンなどが出演しています。
エミリー・ブラントとメリル・ストリープは映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』にも共演しています。
そちらの作品でご存知の方も多いのではないでしょうか?
映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』の記事も書いています。こちらも良ければ参考程度にご覧ください。
ポイント③登場人物たちのセリフ、歌が1つの曲になっている!?
映画の冒頭シーンで登場人物たちがそれぞれ森へ出かける時にうたわれていた歌です。
一つの歌にずれることなく登場人物たちのセリフと歌声が加わっていきます。
セリフも入り少しでもずれたら崩れてしまうような歌が見事に1つの曲にまとまっています。
掛け合いがバッチリなキャストたちの歌に心を魅了されます。
一人一人の歌声もとても綺麗なので必見です!
ぜひ、映画を見て実際に確認してみてください。
ポイント④実は森を再現したスタジオを使っている!?
特典映像では、映画『イントゥ・ザ・ウッズ』の背景を知ることができます。
実際にある森ではなく、森を作って実際の森を再現しているそうです。
森の不気味な様子を枝や根っこなどで表現していると知り、とても驚きました。
製作者の映画にかける思いと再現力の高さをぜひ、映画で確認してみてください。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』:吹き替え版がない?
Wikipediaによると英語版のみで日本語の吹き替えはないそうです。その理由は英語の楽曲が多いことだそうです。
「なんだ、日本語版はないのか」と思った方、よく言えば、演じている俳優の生声を聴けるということですよ。
登場人物の歌の掛け合いが揃っていて、とても素敵なミュージカル映画です。
イントゥ・ザ・ウッズ:考察:「ジャックと豆の木」を採用した理由とは?
「ジャックと豆の木」以外は全て「グリム童話」しかし、唯一「ジャックと豆の木」のお話は「イギリス童話」だそう。
では、どうしてこの作品を登場させたのでしょうか?
そこには、イギリスの階級制度が関係しているように思います。
本作では、平民と貴族が登場し、身分の区別がわかるようになっていました。
“The Upper Class” 上層階級
この階級の人々は社会の中では最も豊かで強い権力を持っていました。彼らは土地を所有し、代々称号を受け継ぐ貴族であり上層階級の男性が政治家になることは非常に一般的なことでした。
“The Middle Class” 中流階級
この階級の人々は医師、エンジニア、会計士のような専門職に就き、良い教育を受けていました。彼らの大半が土地の所有者や称号を持つ人々ではありませんでしたが、世の中の人達に比べて快適な生活を送っていました。中流階級の家庭ではほとんどの子供が私立学校に通っています。
“The Working Class” 労働者階級
19世紀後半、イギリスの大半の人々は労働者階級でした。彼らは肉体労働に励み、多くの人が工場や造船所のような場所で働いていました。そして教育はほとんど受けておらず経済的には貧しい階級だったため、大半の人が厳しい生活を送っていました。
“The Underclass” 下層階級
下層階級は社会の中で最も低い階級でした。下層階級は失業者や通常の教育を受けていない非常に貧しい人々で、ほとんどが文盲でした。彼らの多くはホームレス、または貧困者収容施設で生活をしていました。
本作でみるかぎりで上層階級は、「王子」と「シンデレラの家族」、労働者階級は「パン屋の夫妻」、下層階級「赤ずきん」「ジャック」という3つの区分に分けられると思います。
「ラプンツェル」「魔女」は平民のようですが、少し区別しにくいです。
赤ずきんには母親、祖母がいますが、本作には祖母が少ししか登場していません。
お腹をすかせてパンを頬張っている赤ずきんをみると、食べ物も充分にない貧しい家庭だということが読み取れます。
しかし、赤ずきんの母親は登場せず、赤ずきんの貧しさはあまり伝わりにくいです。
同時に赤ずきんと似ている年くらいの若者「ジャック」を登場させることにより、家の状況や身分を映画を観るわたしたちにわかりやすく伝えることができたのではないでしょうか。
映画の中で上層階級の人たちとそれより下の階級の区別は登場人物の風貌や仕草、態度などでわかりますので、そこもチェックしながら物語を楽しんでください。
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』を観て学んだこと〜選択を迫られた時どうするか?〜
映画『イントゥ・ザ・ウッズ』は森がキーワードになっています。
森を歩いていると、どこをみても同じ風景ばかりでどっちに行けばいいのか迷ってしまうことがありますよね?
私たちも行きていく上で、選択する場面が何どもあると思います。
日常生活において小さいことでいえば、飲食店でメニューを選ぶ時、大きなことで言えば自分の将来(大学や就職先)を決めるときに迷ったりしませんか。
このように選択する場面を自分なりに想像してみてください。
映画では「選択に迫られるときにどう行動するか」ということを学ぶことができます。
物語の登場人物たちはみんな悩んだり、間違えたりしながら前に進み、自分には何が必要なのかを見つけていきます。
困難を乗り越え、物語が終わったかと思ったら、また、別の困難が登場人物たちにふりかかる、最後まで、目が離せませんでした。
登場人物の選択に迫られたときの「迷っているときの心情」に共感したり、その選択を決める上で必要な決断(どう行動するかという方法)を一緒に考えてみたりするとより映画を楽しめるのではないでしょうか。
知っているおとぎ話の世界の主人公が1つの物語に集結していて、しかも力を合わせて団結しているところもある今までにない新しい物語でした。
また、2人の王子が登場していて、物語としては珍しいと思いました。
展開がテンポよくすすみ、どうなるのかと飽きることなく楽しめる作品です。
少しダークな部分もありましたが、ファンタジーで今までにない新しい映画となっています。
ぜひ、観てみてください。
おまけ:こんなコラボも観てみたい!
映画には「グリム童話」の「赤ずきん」「ラプンツェル」「シンデレラ」が登場していました。
同じ「グリム童話」の「ヘンゼルとグレーテル」や「白雪姫」の物語が入っていても面白かったのではないでしょうか。
例えば登場する魔女はヘンゼルとグレーテルの魔女という設定にしたり、7人のこびとがシンデレラの夢を叶えるなど、またさらにこの2つを加えたものを観てみたいものです。
他にもディズニー作品には森が登場する作品はあります。
例えば「美女と野獣」であったり、「眠れる森の美女」であったり・・・。
他のディズニー作品とのコラボレーションも実現して欲しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
カテゴリー:映画ではこの他にも様々な作品を紹介しています。是非ご覧ください!