はじめに
みなさん、こんにちは、こんばんは。しもやんです。
私たちは様々な人生の選択をして日々を過ごしています。その選択は大きく2種類あると私は考えています。
1つ目はどの学校にいくか、どこの家に住むか、誰と結婚するかなど物理的な選択。
2つ目は誰かの問いにどのように答えるかなど、会話的な選択。
様々な選択をしながら今の人生にたどり着いてますが、絶対にあのときああすればよかった、こうすれば成功したのに、など思ったことがあると思います。1度や2度は時を戻せたらどんなにいいか。
本日紹介する「ライフ・イズ・ストレンジ」は時を戻す能力を持った主人公が物語の主人公です。今はいいと思った選択が後にどのように影響するか、うまくいかなかったら選択をし直しながら物語が進んでいきます。
果たして、選択をし直せることはいいことなのかどうなのか。過去に戻れるとはどういうことなのか。
ライフ・イズ・ストレンジ:概要
ジャンル:アドベンチャーゲーム
対応機種:PS3、PS4、iOS、Android、Windows、MacOS、Xbox Ono、Xbox360
開発元:DONTNOD Entertainment
販売元:スクウェア・エニックス
販売日:2016.3.3(日本)
ライフ・イズ・ストレンジは全部で5話で構成されているゲームです。
iOSやAndroidでは1話ずつ販売されています。
PS版は全話で1つのパッケージとして販売されています。
ライフ・イズ・ストレンジ:評価
本作は世界で300万本超の販売を記録し、アメリカ・欧州を中心に多くのゲームアワードを受賞した。
GAMEWatchの中村聖司が執筆した記事によると、ユーザーから多数のストーリーを絶賛する手紙が開発元のDONTNOD Entertainmentに寄せられたといい、ストーリーテリングについてここ数年でまれに見るほどの強いインパクトを残すことに成功したアドベンチャーゲームと評価している。
電撃プレイステーションではレビュアーのAkが90点、なんでもゆうこが90点、城イドムが95点、本Go!!が95点をつけ高く評価している。
ファミ通1421号のクロスレビューでは乱舞吉田が9点、ブンブン丸が8点、ジゴロ☆芦田が8点、くしだナム子が9点をつけ、40点満点中34点でゴールド殿堂入りとなった。
主な受賞タイトル
2015年 The Game Awards : Games For Impact賞
2015年 ゴールデンジョイスティックアワード : Performance of the Year(クロエ役 : アシュリー・バーチ)
2016年 ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード : Audience Award
2016年 英国アカデミー賞ゲーム部門 : 脚本賞
2016年 日本ゲーム大賞 : ゲームデザイナーズ大賞
2019年 ゴールデンジョイスティックアワード:Outstanding Contribution Award(ライフ イズ ストレンジ 全シリーズ)
上述の通り様々なタイトルを獲得しています。
如何に評価が高いかがわかります。
ライフ・イズ・ストレンジ:登場人物
マクシーン・コールフィールド
本作の主人公。ブラックウェル高校で写真を学ぶ18歳の女子高生。通称マックス。
ブラックウェル高校には、写真の権威であるジェファソン先生から写真を学ぶために通っている。
ある時、ジェファソン先生の授業中に時間を戻す能力に目覚める。
自分の意思を明確もっており周りに流されない性格。そのため学校内では若干浮いている。
しかし、ある事件をきっかけに周囲に芯の強さを認められていく。
また、写真が好きであり様々な物に対して独自の観点で分析していく感性を持ち合わせる。
その点は実際にプレイしてみればわかります。
クロエとは幼馴染であり大親友。
しかし、5年前にシアトルに引っ越してからは連絡を一切とっていなかった。今回、5年ぶりに故郷であるアルカディア・ベイに戻ったがその際もクロエとは連絡をとらなかった。
その中で偶然クロエと出会い物語が進んでいく。
クロエ・プライス
青髪の19歳。マックスの幼馴染であり大親友。
5年前に父親を亡くしさらに親友のマックスが連絡も無しに引っ越してしまったことでやさぐれてしまった。
マックスがシアトルに引っ越した後、レイチェルと知り合い親友となる。
ブラックウェル高校に通っており成績も優秀であったが、荒々しい言動により退学となってしまう。
物語が始まる6ヶ月前にレイチェルが失踪し、彼女を探している中でマックスと再会する。
マックスから時間を戻す能力を打ち明けられ、その能力によって未来を当てた際もすんなりと受け入れられるほど状況判断能力に長け、マックスの事を信頼している。しかし、荒々しい性格のため、冷静な判断ができずトラブルを引き起こすこともしばしば。また、義理の父の銃を盗む、お金を盗むなどの悪行も平然と行ってしまう。
マックスの能力で5年前に戻り未来を変えると彼女にとんでもない変化が現れる。
レイチェル・アンバー
本作の事件の中心人物。ブラックウェル高校の女子生徒でクロエの親友。物語が始まる6ヶ月前に突如失踪し、今だに見つかっていない。
非常に明るく、分け隔てのない性格であり先生からも生徒からも人気が高かった。
彼女の跡を追うことにより、この事件の真相に迫っていく。果たして彼女はどこかで生きているのか、それとも。。。
ビクトリア・チェイス
マックスと同じブラックウェル高校に通う18歳。家が裕福なのか身に付けるものやカメラなどの備品は一級品が揃っている。
2〜3人の取り巻きを引き連れケイトなどの立場の弱い同級生をいじめている。また、何かとマックスのことも目の敵にしている。
ネイサンとはよくつるんでおり、良くない噂も立っている。また、ジェファソン先生のことを崇拝しており誘惑とも捉えられる態度をとっている。
性格の割に繊細な写真センスを持ち合わせ、そのセンスはマックスも認めている。
マックスの選択次第ではビクトリアとの関係は良好になっていくが果たしてそれがいいことかどうかは別の話。
ネイサン・プレスコット
物語の中心となる町、アルカディアベイを事実上牛耳っているプレスコット家の跡取り。
マックスと同様にブラックウェル高校の学生。非常に傲慢な性格で、スクールカーストの頂点に君臨している。
しかしながら、権力に物を言わせるタイプであり暴力沙汰は苦手な模様。
サークル団体:ボルテックスクラブのリーダーでもあるが、クラブの評判は良くない模様。
裏表様々な人物とつながりがあり、レイチェル失踪事件のキーパーソンとなる。
デイビット・マドセン
クロエの母親の再婚相手、義父であり、ブラックウェル高校の警備主任、元軍人で戦争経験者。
非常に正義感が強く、行きすぎた指導を生徒に行うこともしばしば。
また、非常に真っ直ぐな性格のため、破天荒な義理の娘であるクロエと衝突を繰り返している。
妻の事を大切に思っている。
マックスの選択次第で良好・険悪どちらの関係も築くことができる。
ウォーレン・グラハム
マックスと同じ高校に通う学生。化学オタク。いいやつ。
マックスにゾッコンで常にマックスのことを気にかけている。
物語序盤はどこか頼りない雰囲気がでているが後半になると、マックスも彼の事を頼りにしていることがよくわかる。
果たして、マックスへの恋は成就するのか。その判断もプレイヤーに委ねられている。
ケイト・マーシュ
マックスの同級生。女性。内気な性格でビクトリア一派から目をつけられている。
ある時、ボルテックスクラブのパーティに招待された彼女は意識を失ってしまった。
その時にとった行動を学内に広められ完全に塞ぎ込んでしまうようになる。
どうやらビクトリアとネイサンにはめられてしまったようである。
その事件をきっかけに物語前半の大きな分岐点が訪れる。
一体彼女の身になにが起きたのか。
レイモンド・ウェルズ
ブラックウェル高校の校長。褐色の肌をしており、大きな体が特徴である。
ブラックウェル高校がプレスコット家の資金によって助けられていることを知りつつも、ネイサンの行動に頭を悩ませている。
また、ケイトの一件に対しても非常に難しい判断をせまられ頭を悩ませることとなる。
常に悩んでおり少しかわいそうな存在である。
マーク・ジェファソン
全米に知れ渡るほどの次世代を担う若手写真家。男性。ブラックウェル高校教員。
彼の授業を受けるためにブラックウェル高校を選択する学生も多い。マックスのその一人である。
性格も穏やかであり、授業の雰囲気づくりも非常に上手である。ウェルズ校長からの信頼も非常に厚い。
高い人望と幅広い人脈があり、レイチェル失踪事件解決への手がかりへのコネクションともなり得る存在。
フランク・バワーズ
舞台であるオレゴン州・アルカディア・ベイでキャンピングカーで暮らす男性。彼に忠実な愛犬を飼っている。
ネイサンやクロエ、レイチェルなど様々な人物と繋がっている。
彼と協力関係が築けるかどうかで物語が大きく変化する。ただし、協力関係を築いたとしてもそれがいいことかどうかはわからない。
ライフ・イズ・ストレンジ:ストーリー
主人公であるマクシーン・コールフィールド(マックス)はアメリカ・オレゴン州・アルカディア・ベイにあるブラックウェル高校に通う女子学生。
物語は、マックスが大嵐の中アルカディア・ベイの灯台付近を歩いているところから始まる。
灯台付近からはアルアディア・ベイの景色が一望でき、いま、まさに超巨大竜巻が街を襲う瞬間であった。
ふと気づくと彼女はジェファソン先生の写真クラスの授業を受けていた。状況が飲み込めないマックス。
授業が終わり、女子トイレに向かうマックス。学内の掲示板には半年前に謎の失踪を遂げたレイチェル捜索ポスターが貼られていた。
トイレで綺麗な蝶を見つけ、後をつけるとトイレ内の清掃用具置き場のバケツの上に蝶が止まる。
蝶のベストショットを取るためにカメラを構えていると、急に男女がトイレに入ってきてもめている音が聞こえてきた。
マックスは清掃用具置き場に隠れながら聞き耳を立てている。
すると銃声が聞こえ、振り返るとそこには青髪の女性が倒れていた。
ふと、気がつくとマックスは物語がスタートした授業に戻っていた。混乱するマックス。繰り返される同じ授業・質問。
その授業のなかでマックスは時間が戻ったことに気づく。
授業後、マックスはトイレに向かい先ほどと同じ状況に遭遇する。しかし、今度は銃声が聞こえる直前で非常ベルを鳴らす。
慌てる男女はトイレからいなくなった。2人の会話から男性の正体はネイサンと考えられた。
あの大嵐の正体は。レイチェル失踪事件の真相とは。。。。
ライフ・イズ・ストレンジ:4つの魅力・感想
魅力1:時間を戻す、選択をやり直す、タイムトラベル
主人公・マックスには大きく分けて2つの能力があります。
①時間を少し巻き戻す
②写真を通して写真をとった時に戻る
このゲームはマックスを操作し物を会話の選択や物を置く、手に入れるなど様々な選択を行います。
しかし、その選択の後の相手の言動や事象などを確認したのち選択段階まで時間を巻き戻すことができます。
近い未来ではそれが正しいと思った選択でも遠い未来には物凄い影響を及ぼす選択であったりします。
また、マックスが写っている写真を利用して、写真をとった時間までタイムスリップすることもできます。
その際に移動できる範囲はマックスの記憶内のみなので非常に狭い範囲になりますが、そこでの行動が現在に大変大きな変化をもたらしてしまいます。
このゲームの大きな魅力の1つがこの時間を戻す能力です。ここまで時間を戻す能力を前面に押し出した作品は他にはないと思います。
あの時の選択をああすれば、こうすればと思考張り巡らせながらプレイできることが醍醐味です。
魅力2:推理ドラマを観ているようなストーリー
本作品のストーリーも大きな魅力です。
本作品はレイチェルの失踪事件を追いかけているうちに学校全体、町全体の闇の確信に迫っていくストーリー構成となっています。
レイチェル失踪事件、冒頭の青髪の女性(クロエ)の事件、ケイトのいじめ問題、ボルテックスクラブの謎、登場人物たちの人間関係・行動履歴などひとつひとつを紐解いていくと大きな一筋のストーリーが見えてきます。
まさしく、推理ドラマを見ているようなストーリーです。また、プレイ人数は1人ですが、観ているだけでも楽しめ家族で次はどうなる、犯人は誰だなどの考察を話し合うことも楽しみの1つだと思います。
また、ストーリーも全部で5話に分けられており物語の流れが掴みやすくなっています。
魅力3:マックスの感性
マックスの独特の感性もこの作品を魅力的に仕上げていると感じます。
本作品では壁紙に貼られたポスター、動物、人々の様子、机の上の小物など様々な物を調べていくことができます。その一つ一つにマックスが独特の感性でコメントを残しますが、それがなんとも言えない感性を持ち合わせています。
魅力4:街や建物の作り込み
本作品はアルカディア・ベイを舞台に様々な施設を探索することができ、その1つ1つが丁寧に作り込まれています。
ブラックウェル高校、寮、レストラン、キャンピングカー、クロエ宅など細かいところまで探索が可能です。
また、そこにある小物、人物などを調査しながら物語の謎を解いていくことになります。
本当にそこで生活しているかのような錯覚を覚えます。
ライフ・イズ・ストレンジ:プレイ画像
おわりに
今回は、ライフ・イズ・ストレンジをご紹介しました。
選択を変えた先は本当に幸せなのか、その後の未来をどう捉えるか自分の感性が磨かれた作品でした。
この作品には続編もあり、時間を見つけて遊んでみたいと思っています。
なかなか斬新設定で簡単操作でもあり、ゲームが苦手な方でも楽しめると思います。
この作品を作ってくれた全ての方々に感謝申し上げます。